「奈良がない」。SNSではここ最近、ざわついている。
コロナ下で落ち込んだ観光を盛り上げるため、近隣の自治体間で、互いの住民が往来する旅行や宿泊に補助するキャンペーン。各地で取り組まれる中、大阪や京都も23日にキャンペーンの概要を発表した。
ところが、近畿の対象府県は大阪、京都のほか兵庫、滋賀、和歌山、以上。あれ?近畿2府4県の何かが抜けている。
奈良だ。23日の発表後、SNSですぐに話題となった。「奈良は忘れられたんかな」「理由を知りたい」といった書き込みが相次ぐ。
奈良だけハブられてる
特に奈良県民とみられるネットユーザーの書き込みには「奈良県民は黙ってても大阪に行きよる」「奈良だけハブ(仲間はずれ)られてる」「奈良県民だって同じ人間なんやぞ!!一体何でこんなひどい事を!」と自虐とも悲鳴ともいえる声が上がる。
奈良に住む記者もおそるおそる大阪のキャンペーンのホームページを確かめた。「知らない大阪を探しに行こう!」の文字が躍る画面を下に読み進めていくと、対象者は大阪のほか、滋賀、京都、兵庫、和歌山に在住の方。隣接している奈良の文字はどこにもない。京都のホームページも同様だ。
「単なる記載漏れであってくれ」と願う記者は、大阪、京都両府に問い合わせてみた。
大阪、京都のキャンペーンは6月末までの期間中、日帰り旅行や宿泊の費用に応じて最大5千円の補助が受けられる仕組み。土産などの購入に使える最大2千円分のクーポンもある。
奈良だけ仲間はずれなのですか?
■対象にしたかった、けど…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル